「クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識」西尾維新(講談社ノベルス)

クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社ノベルス)
 鴉の濡れ羽島で起こった密室殺人事件から2週間。“フツー”の大学生活を送っていた“ぼく”の元に、クラスメートという葵井巫女子が現れた。巫女子とその仲間たちと送る日常は、しかし、人間失格・零崎人識との出会いによって脆く崩れ去っていく……。

 
 一冊目を楽しんで読むことができたので、早速、続編も購入。
 積読状態で転がっている本が大量にあるのに、という現実はさておいて。こういう時の行動力(買ってくる&読む)は何故かあるウサダでありました。


 “ぼく”こと“いーちゃん”の人格も、それから物語自体もこなれていて、一作目以上に面白くなっているみたい。相変わらず、畳み掛けるように出てくる謎と伏線とは、今回もまあ、わりと、ちゃんとまとめあげられていたし。
 ああ、ただひとつ。「X/Y」の謎については、疑問が残るな。鏡に映して回転処理して、の結果がどうなるのかはわかったけれど、その内容からどんな予想がつくのか。私にはわかりませんでした(アフォまるだし?)。
 あっと、あれだけ抵抗感のあった表紙イラストに、だんだん違和感がなくなっています。自然に受け入れちゃってます。不思議だ(笑)。