「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/西村醇子:訳(徳間書店)

ハウルの動く城1  魔法使いハウルと火の悪魔 (ハウルの動く城 1)
 荒地の魔女の呪いで90歳の老婆にされてしまったソフィーは、家族を驚かせたくないと家出して空中の城に掃除婦として住み込む。城の主の魔法使いハウルや弟子、火の悪魔たちと一緒に魔女と闘おうとするが……。冒険ファンタジー


 だいぶ前に買ったきり放置してたけれど、先日の掃除で発掘しましたよ。
 「長女は何をやってもダメ」というソフィーの口癖は、全世界の長女たちの支持を得るんだろうか? 私も長女なんですが、あんな風に卑屈にはなれないから。ああ、でも、そう思っているだけで、自分では気付いていないだけ? 最後までハウルの本音(?)に気付けなかったので、その可能性の方が高いかもな。
 物語は、ジェットコースター級の急展開で、最後の最後まで、息を抜くことなく読み進めることができます。と言いたいところなんだけど、残念ながら、文体に元気がなかったような。(私には)この訳者はあわない様子。
 近い将来、スタジオジブリ宮崎駿監督の次回作「ハウルの動く城」として世間に登場するらしいので、ここではいまいち味わいきれなかった流れるようなアクションを楽しみにしたいと思います。