物は大切に使いましょう

riu2005-06-10

 これ、10年物の万年筆です。
 といっても、10年間使い込んでいるわけではなく、どちらかというと放置していたのですが。
 初めの数ヶ月は喜んで使っていたように思うけれど、もともと筆記具を持ち歩く習慣がなく、行く先々に使い捨て筆記具が転がっている状態ではねぇ。
 それで、フェードアウトしていったのでしょう。
 ここ数日、目の付くところにあったので、ふと思いたって再び使ってみることにしました。
 最近、文具店で見かける、カラフルで安価な万年筆(http://www.pilot.co.jp/line_up/product/petit1/petit1.html)に触発されたのかもしれないな(笑)。
 これは、ちょいデザインが気に入らなかったので買わなかったけど。


 何はともあれ、まず、文具店で万年筆用インクを購入ですよ。
 筆記具売り場の周辺をうろうろするけれど、インクって店先には商品を並べたりしないものなの? 自分では見つけることができず、店員さんに出してもらいましたよ。
 メーカーとか色とか手に取って選びたかったなぁ。いきなり、メーカーと色を聞かれて私、焦りましてよ。
 てか、タカッ。インク高いよ。12本で、420円? ああでも、1本35円か。まあ、そんなもんか(自己完結)。


 それでもって、インクカートリッジをセットします。
 この万年筆、何年放置してたのか覚えてないけれど、ちゃんと使えるのだろうか。ダメだったら、あの安っぽいヤツ買っちゃう?(笑)なんて、不謹慎なことを考えながら試し書きしてみるも、やっぱりインクが出る気配は無し。
 いやでも、今セットしたばかりだし。先の方までインクが届いてないのかもしれない。ここはひとつ。
 水銀体温計と同じ要領で振るべし! 振るべし! 振るべし! と、すごい勢いで数回振ってみたら、出てきましたよ。
 ピチャッ、とインクが。
 うおおおおおおお、自分に、床にインクが!


 じゃなくて。
 インクの入っていた箱をよく読んでみたら、「台所用中性洗剤で洗浄を行い、水洗いした後、よく水切りを行いご使用ください。筆記不能になった場合も洗浄してください」との一文が。
 その通りにしたら、問題なく書けるようになりました。
 すげーな、万年筆。数年放置しても使えるもんなんだ。
 ただ、気になることがひとつ。みょうに線が太いのは、もとからこういうものだったのだろうか。それとも、長年の放置と書けるようになるまでの手荒なマネがいけなかったのだろうか。


 それでもって、今回買ったインクカートリッジ、何本使い切れるのか。
 これが受験生だったりしたら、使ったカートリッジの数だけ勉強をした証。自分は大丈夫、合格するよ! なーんて感じで盛り上がるんですが。
 や、とある小説にそういうエピソードがあったんで……(何かわかった人は、いろんな意味でスゴイです)。
 日常生活では、メモをとるくらいしか筆記具を使わない私はどうなんでしょうか?