「ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹」西尾維新(講談社ノベルス)

ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹 (講談社ノベルス)
 永遠に生き続ける少女、円朽葉をめぐる奇怪極まりない研究のモニターに誘われた“戯言遣い”のぼくは、骨董アパートの住人・紫木一姫と春日井春日とともに京都北部に位置する診療所跡を訪れる。が、そこに待ち受けていたのは……。(9/27読了)


 紫木一姫、こんな風に再登場するとは思いませんでしたよ。というのが、まず一番の感想。
 今回は後半、いろいろと展開があるけど、今後大きく活躍しそうな新しいキャラクターでも“ぼく”の変化でもなく、何よりも例の二人の関係具合が気になって仕方ありません。ああ、何にしろ、物語の本筋(?)はどうでもいい様子。一瞬、ビックリしたけどね。
 最後の最後で事件のトリックをさりげなく解き明かす、このパターンは好きです。