「とくまでやる」清涼院流水(徳間デュアル文庫)

とくまでやる (徳間デュアル文庫)
 夏休み明けの2学期から、フレアとクレア、双子の姉妹が通う名門女子高・聖光女学院の生徒がたて続けて自殺し始める。その週末、近くのビデオ屋で働く出有特馬(であるとくま)の周囲でも、不可解な連続自殺がスタートした。
 毎日、1人ずつが自殺。この異常な事件は、本当に自殺連鎖なのか、それとも連続殺人なのか?
(2004/9/11読了)


 思わず買ってしまいました。出来心としか思えません。
 いやいや、見た目で、奇抜な登場人物名で判断しちゃいけない。西尾維新の例もあるんだから、と読み始めたものの……これは、いわゆるミステリーとは言えないと思うんですが。どちらかというと、トンデモSFとかファンタジーとか、そんなところ。
 1日1人が自殺するという物語進行にあわせて、見開きで1日を表現。日めくりカレンダーをめくるかのごとく読み進めるという仕掛けは面白かったけど、そのためにぶつ切り感ありありで文章が読みづらかったのと、じっくりと各場面を味わえないのが……。
 ウワン。もう清涼院流水には手を出さねーよ!